「相続した実家がそのままになっているけれど、特に問題はないだろう」
そう考えて空き家を放置していませんか?
東大阪市では、高齢化の進行や若者の大阪市内への移動により、空き家の増加が大きな課題となっています。相続後に住む予定がない家をそのままにしておくと、思わぬリスクが発生する可能性があります。
今回は、空き家を放置することによるリスクと、その対策について詳しく解説します。
■ 空き家を放置する4つのリスク

不動産は「持っているだけで価値がある」と思われがちですが、管理されていない空き家はむしろ負担になることが多いです。具体的なリスクを見ていきましょう。
【1. 固定資産税が上がる可能性がある】
空き家のまま放置していると、固定資産税の負担が増えることがあります。
通常、住宅が建っている土地には「住宅用地の特例」が適用され、固定資産税が最大で1/6に軽減されます。しかし、適切な管理がされていない「特定空き家」に指定されると、この特例が解除され、固定資産税が大幅に増える可能性があります。
東大阪市でも特定空き家の指定が進められており、「放置していたら急に税負担が増えた」というケースもあります。
【2. 建物の劣化が進み、価値が下がる】
住んでいない家は、意外にも劣化のスピードが速くなります。
- 換気されないことで湿気がこもり、カビやシロアリ被害が発生
- 外壁や屋根のメンテナンスを怠ると雨漏りが進行
- 長期間空き家のままだと「管理されていない」と判断され、売却時に価格が大きく下がる
特に築年数が古い家は、一度劣化が進むとリフォーム費用が高額になることも。早めの売却や管理が必要です。
【3. 近隣トラブルや治安の悪化】
空き家が放置されると、周囲の住環境にも影響を与えます。
- ゴミの不法投棄や雑草の繁茂で景観が悪化
- 空き家が放火や不審者の侵入のターゲットになる
- 老朽化による倒壊の危険性があり、近隣から苦情が出る
東大阪市でも、地域によっては空き家の放火や不審者侵入の問題が発生しており、近隣住民とのトラブルにつながるケースもあります。
【4. 売却や活用の選択肢が狭まる】
空き家を長期間放置すると、売却や賃貸として活用する際に不利になることがあります。
- 建物の傷みが進み、売却価格が下がる
- 住宅ローンが使えず、買い手が見つかりにくくなる
- 解体が必要になる場合、解体費用(100万円~200万円程度)がかかる
築20年以上の家は、早めに売却したほうが資産価値を維持しやすい傾向があります。売り時を逃さないことが重要です。
■ 空き家を有効活用するための対策

では、空き家をリスクにしないためにはどうすればいいのでしょうか?具体的な対策を見ていきましょう。
【1. 売却を検討する】
最もシンプルな対策は、早めに売却することです。
東大阪市の不動産市場では、
- 駅近エリアの戸建ては比較的売れやすい
- 古い家でも「リフォーム前提」で購入する人も増えている
といった特徴があります。相続した空き家を持て余しているなら、まずは査定を受けてみるのがおすすめです。
【2. 賃貸やリフォームして活用する】
売却せずに「貸す」という選択肢もあります。
- リフォームして賃貸物件として貸し出す
- 高齢者向けの住宅やシェアハウスとして活用する
- 一時的に「民泊」として運用する
ただし、リフォーム費用や管理の手間がかかるため、費用対効果を考えて判断する必要があります。
【3. 管理を委託する】
「すぐに売るのは難しいけれど、放置するのも不安」という場合は、管理サービスを利用するのも一つの手です。
- 定期的な換気や清掃を依頼する
- 雑草の処理や防犯対策を行う
東大阪市でも空き家管理サービスを提供する業者が増えているため、活用を検討してみるのもよいでしょう。
■ まとめ
空き家を放置すると、固定資産税の増加、建物の劣化、近隣トラブル、売却の難航といったさまざまなリスクが発生します。
「親から相続したけれど、どうすればいいかわからない」という場合は、
- まずは不動産の査定を受ける
- 売却、賃貸、管理などの選択肢を検討する
- 放置せず、早めの対応を考える
といった行動を取ることが大切です。
空き家の活用に悩んでいる方は、ぜひご相談ください。東大阪市の不動産市場に精通した専門家が、最適なアドバイスをいたします。



